|
|
国が違えば、文化や言語も違う、これは当たり前ですよね。ただ以外と知られていないのが、国が違えば薬事法も当然変わるということ、つまりは日本の医薬品や薬局の常識とタイの常識は少し違う部分があるのです。そりゃそうですよね。ということで、本日は身近なのに誰も教えてくれない、薬局や医薬品のことについて書いてみます。
日本とタイの医薬品事情で違う点は、まとめると大きく下記の3つです。
・処方箋なく薬局で買える医薬品の種類が日本より多い
・病院、及び薬局で処方される医薬品の量が多い
・日本と同じものが、ない。。。
この3つについて、それぞれ身近なカテゴリ毎に分けてみましたので見てみましょう!タイに長くいる方はよく見る薬が出てくるのではないかと・・・笑
日本では一般的な総合感冒薬もタイでは入手困難です。タイの薬は、日本のように成分が混配合のものがほとんどありません。ですので、一般的な風邪の症状に対しても、喉が痛い、咳が出る、鼻水が出る、それぞれの症状ごとに薬剤師が別々に医薬品を選びます。ので、最終的にたくさんの医薬品を受け取ることになります。
※年齢、体重、お薬アレルギーの有無など、確認致します。
日本の点眼薬には、ビタミン配合、スッキリ爽快感、などございますよね。しかしタイでは、目薬にそのような成分を配合することが認められておりません。あのスーッとするやつが、ありません。。。日本からの輸入が困難なのもそのためです。充血、ドライアイ、疲れ目用の目薬は日系の製薬会社の商品も含めて取り揃えております。
継続して5日、7日若しくはそれ以上、必ず飲みきってください!!とよく説明を受けるのがこの抗生物質です。バクテリア性(細菌性)の感染症が疑われる際に処方されます。咽頭炎、気管支炎、中耳炎、マイコプラズマ、クラミジアなどに有効な医薬品も薬局で手に入るのがタイの魅力ではないでしょうか。なお、こちらは日本の薬事法では医師の処方箋が必要な部類とされます。
※薬剤師の判断でお出しできない場合もありますのでご了承下さい。
こちらもタイの薬局で買える人気商品!人気の理由は、
・タイでは処方せんなしで購入できる
・種類が多い
・日本と比べて圧倒的な安さ
です!種類が多いというのも実はピルには開発の順番に世代(最新は第4世代)があり、それぞれの世代や商品には特徴がそんざいます。例えば、
・体重増加の副作用が比較的少ないとされるもの
・月経困難症にも効果があるとFDAが認可したもの
・黄体ホルモンのみ配合のピルで授乳中のママさんも服用okなもの
・血栓のリスクが少ないもの
・男性ホルモンを抑え、避妊以外にニキビや多毛症、脂漏症などにも効果のあるもの
・ホルモン量が比較的少なく、体への負担は軽減されながらも避妊効果は高いもの
などの特徴があります!その他、アフターピルと呼ばれる緊急避妊薬や、ご旅行時の生理予定日を少しだけ調整できる(一時的に生理を遅らせる、または早める)ピルも存在します。
糖尿病、高血圧、脂質異常症(コレステロール)、痛風、など日本から治療を継続されている疾患に対して処方されているお薬の調達についても、実は薬局が使えます。これらの医薬品は大前提として、<<医師処方のもと>>ではありますが、薬局でもお求めいただける薬が各種ございます。また、日本には存在するけどタイにはないお薬をお持ちの方も、ご相談下さいませ。
以上、いくつか例をあげましたが、もちろんこの他にも、抗ヒスタミン薬、抗真菌薬、ステロイド外用剤、鎮痛剤なども常備しております。
==
どうですか、事情がわかれば、意外と便利に使えるのが薬局なんです。せっかくタイでは薬局で出来ることがたくさんあるのです、薬は薬のプロ、薬剤師に相談して素敵なタイライフを過ごしましょう!
関連記事