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自民党の新総裁に就任し、2021年10月4日に召集される臨時国会の首班指名で第100代内閣総理大臣に選出される見込みの岸田文雄氏。タイのメディアは岸田氏について、「2014年に日タイ関係が破綻するのを救ったのが、当時外務大臣だった岸田氏」と伝えています。
Thai PBSによると、2014年に発生した軍事クーデターでプラユット・ジャンオーチャー陸軍大将が権力を掌握後、当時の 安倍晋三元首相率いる日本政府は、アメリカが採用したのと同じレベルのレトリックでクーデターに対応。外務大臣だった岸田氏は、遺憾の意を表明しました。
■岸田外相「遺憾だ」 早期安定化求める タイ軍クーデター|産経新聞
その後岸田氏は、タイの上級外交官とタイの政治状況について議論を行なっています。そこでタイの上級外交官が「今回は正常な状態に戻るのに時間がかかる」と主張し、「日本がアメリカと同じ立場を取れば、二国間の関係は悪化し、やがて破綻するだろう」と警告。岸田氏は、この話に熱心に耳を傾けていたのだとか。そしてその1週間後、日本はこれまで通りタイとの関係を続けることを発表しました。
Thai PBSは、タイとアメリカとの関係がクーデター以降7年間も良くない状態が続いたのに対し、岸田氏の、そして日本の決断が日タイ関係を救ったと伝えています。
なお岸田氏は、クーデターから2年後の2016年5月、外務大臣としてタイを訪れ、プラユット首相を表敬訪問しています。
Thai PBSは、日本とタイとの良好な関係から、「岸田総理大臣」の最初の訪問国がタイになることを期待しているとのことです。
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