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ユネスコは2021年9月15日、生物圏保存地域として、新たにチェンマイのドイチェンダオを承認しました。タイで生物圏保存地域に承認されたのは、5箇所目となります。
生物圏保存地域とは
生物圏保存地域(英名: Biosphere Reserves、日本での呼称はユネスコエコパーク)は、1976年に、ユネスコの自然科学セクターのユネスコ人間と生物圏(MAB: Man and Biosphere)計画における一事業として開始されたもの。
世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然地域を保護・保全する一方、生物圏保存地域は、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)が目的。「保存機能」、「経済と社会の発展」及び「学術的研究支援」の三つの機能を達成するため、ユネスコエコパークには、「核心地域」、「緩衝地域」及び「移行地域」(社会と経済の発展が図られる地域)の三つの地域(ゾーニング)の設定が求められている。
(参考 日本の文部科学省ウエブサイト)
ドイチェンダオがあるのは、タイ北部チェンマイ県チェンダオ区。高山植物で覆われているタイ国で唯一の地域です。シロテテナガザル、リーフモンキー、チャイニーズゴーラル、トラ、ウンピョウなど、多くの希少種、絶滅危惧種、または脆弱な種が85,909.04ヘクタールの森に生息しています。
なおタイで生物圏保存地域に指定されているのはドイチェンダオの他、ナコンラチャシマのSakaerat(1976年)、ランパーンのHauy Tak Teak(1977年)、チェンマイのMae Sa-Kog Ma(1977年)、ラノーンのマングローブの森(1997年)です。
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