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「タイ料理」と聞いて真っ先に思い出すのは「トムヤムクン」という人も多いのではないでしょうか。辛くて酸っぱくて甘いエビ入りのスープで、時に世界三大スープのひとつだと言われることもある、タイの代表的な料理です。
タイ内閣は2021年3月23日、トムヤムクンをユネスコ無形文化遺産に推薦するという文化省の提案を承認しました。
「無形文化遺産」とは、芸能や伝統工芸技術などの形のない文化であって、土地の歴史や生活風 習などと密接に関わっているもののこと。 ユネスコの「無形文化遺産保護条約」では、この無形文化遺産を保護し、相互に尊重する機運を高めるため、登録制度を実施しています。
タイの副報道官によるとトムヤムクンは、タイの水路に豊富にある新鮮なエビが入った、裏庭で育つ香りのよいレモングラス、新鮮なガランガルの根、コブミカンなどのハーブを混ぜたスープでいただくもの。よってトムヤムクンは、自然と結びついた独自の食文化を持つタイ中央部の河川や運河沿いに住むタイの農村での生活様式の簡素さを反映しているといいます。また特に仏教の宗教の日に、大きな動物の肉を食べることを避けているタイ人の間の仏教の慣習を反映しているとのこと。さらにトムヤムクンは脂肪が少なく、多くの成分が薬効があるため、健康食品と見なされていると副報道官は説明しました。
ユネスコはこれまでに、タイの仮面舞踊劇「コーン」とタイ伝統マッサージを無形文化遺産に登録しています。
The Thai cabinet today endorsed the Culture Ministry’s proposal to nominate Thailand’s most popular dish, tom yum gung, for inclusion on UNESCO’s intangible cultural heritage list.
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— Thai PBS World (@ThaiPBSWorld) March 23, 2021
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