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“タイ史上最凶最悪”、“人食い殺人鬼”と60年以上も言われ続けたシーウィー(ซีอุย、Si Quey)さん。その遺体は蝋付けとなり、バンコク・シリラート病院内の博物館で晒し者になっていましたが、シーウィーさんが犯したとされる罪が濡れ衣だったことが明らかになり、その遺体は2020年7月23日に火葬されました。
シーウィー(Si Quey)さんが犯したとされる罪は、7人の子供殺し。以下は本サイトの過去の記事より抜粋します。
伝えられるところによるとシーウィーは、1944年に中国からタイに渡り、1954年から1958年の間に7人の子供を殺して、内蔵を取り出して食べていたと言われています。というのも子供の頃から病弱だったシーウィーは、「人間の心臓と肝臓を食べれば、強くなれる」と言われ、それを信じて実行していたのだとか。
事件から60年以上が経ち、ネット上では・・・
実はシーウィーは人殺しなど犯していなく(または殺したのは1人のみ)であり、タイ語が不自由であったため、濡れ衣を着せられたのだとの話が広がっています。当時の新聞も紙面のシーウィーの写真を、たまたま撮影した悪人顔の写真(アクビをした瞬間とのこと)を掲載するなど、凶悪犯のイメージを作ったと言われています。その結果タイでは子供の躾けの際に「悪いことをすると、シーウィーがやってくるよ」と言うようになったのだとか。
濡れ衣だという話がネット上で広まると、適切にシーウィーさんの葬儀をするように求めるオンラインの署名がスタート。1万人もが署名を行ったこともあって、遂にはマヒドン大学附属シリラート病院の教授会は2019年6月21日、博物館の展示からシーウィーさんの遺体を取り出し、火葬することに決定したのです。
決定から1年以上経った2020年7月23日、ノンタブリの寺院ワット バーンプレークタイの火葬場でシーウィーさんの遺体は火葬されました。しかし、納骨の場所は未だに決まっていないのだそうです。
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