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タイのココナッツ農家では、猿を椰子の木に登らせて、ココナッツを摘ませるという方法が取られているところが多くあるそうです。テレビなどで、猿が仕事をする様子を見たことがある人も多いのではないでしょうか。しかしそれが猿に対する虐待であるとして、ヨーロッパでは反発が広がっています。
動物愛護団体のPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)によると、タイのココナッツ農家では猿を1日1,000個のココナッツを摘むように訓練し、「ココナッツを摘む機械」のように扱っていると主張。そんな猿が摘んだココナッツから作られたココナツミルク等の製品は、ヨーロッパやアメリカなど多くの国に輸出されていると報告しています。
BBCによると、PETAの報告を受けてイギリスのスーパーマーケット等では、猿が摘んだココナッツ製品のボイコットが進み、既に取り扱いを停止したスーパーマーケットチェーンもあるとのこと。
PETAは、ココナッツを摘む猿は、違法に捕獲され、極度のストレスの中で虐待され、奴隷労働をさせられている主張しています。しかしタイのココナッツ農家は、現在の猿は違法に捕獲したものではなく、猿を家族同然に扱っていると主張。ココナッツ摘みは人間の手も必要なことから、仕事をする時間も一緒で、休憩も一緒にとり、一緒に食事をするとして、PETAの報告は悪い部分だけを切り取ったものであると反論しています。
報道によると、タイ商務省はロンドンのタイ大使に、ココナッツを摘む猿は奴隷や虐待などではなく、村人として働いていると説明するように指示をしました。
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