|
|
2020年3月23日現在、タイ国内で確認された新型コロナウイルスの感染者の数は721人。ここ数日で急激に増加しています。
首都バンコクではナイトスポットや一部商業施設など多くの人々が集まる場所の閉鎖や、飲食店の持ち帰り営業のみ許可などの対策をおこなっています。(参照 バンコクのショッピングモールなど一時閉鎖~2020年3月22日から4月12日まで)
そんな中でバンコク都知事は3月23日、バンコク都感染症委員会の意見を受けて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を管理する指針につき発表しました。以下に、タイ日本大使館が送信したメールから、その内容を転載します。
1.以下の理由から,バンコクから出ないよう協力を求める。
(1)まだウイルスに感染していなくとも,移動中に感染する可能性がある。
(2)自己治癒できる程度の微量のウイルスが身体のなかに入っていたとしたら,移動は身体内のウイルス量を増加させ,症状を重くする可能性がある。
(3)もし身体にウイルスが入っていたら,故郷にいる愛する家族を含む他者に移動中に感染させる可能性がある。それは,子供や高齢者かもしれない。
2.家の外で感染することを防ぐため,住居に滞在し,住居,触れる場所,トイレの掃除に努め,健康に気をつけ,自分自身及び同居人がウイルスに感染しないよう防ぐよう協力を求める。
3.政府機関,国営企業,民間の職場で,感染症が拡大しないように防ぐ対策を行うように協力を求める。触れる場所及びトイレの掃除や,1から2メートル間隔の距離をとった座席の配置を速やかに行う。また,健康に気をつけ,従業員がウイルスに感染することを防ぐ。例えば,保健省が指針を示している通りに,マスクの着用,手指用消毒液の設置,及びゴミの処理を行う。そして,勤務時間の重複を避け自宅勤務の措置を検討し,遠隔会議などのインターネットの活用を促進する。
4.ボクシング場,娯楽施設,もしくは新型コロナウイルス感染の報告があった場所に移動する人,及び感染者と濃厚接触した人は,保健省の国民向けの勧告に従って自身を守り,自宅での自己観察を行うよう協力を求める。発熱,咳,のどの痛み,息切れ,息苦しさがある場合は,医者の診察を受ける。
5.人が集まる場所は避け,他者と1から2メートルの距離を取るよう協力を求める。
6.政府,国営企業,民間部門は,拡大感染のリスクある人を集める活動もしくは多数の人が集まる活動を中止するよう協力を求める。例えば,会議,セミナー研修,展示会,イベント,コンサート,ドラマや映画の撮影,テレビ撮影や生放送の観賞などである。
7.全ての輸送機関は乗客の密集度を下げるよう協力を求める。例えば,保健省の国民向けの勧告に従って,少なくとも1から2メートル間隔で人が離れるように距離を取るようチケット販売窓口を増設したり,運行便数を増やしたり,多くの人が触れる場所の清掃や,消毒液の設置,体温測定のスクリーニング,ごみの処理などを行う。体調不良,咳,くしゃみ,鼻水がある乗客を見つけた場合は,マスクの着用の協力を求める。
▼関連記事
バンコクのショッピングモールなど一時閉鎖~2020年3月22日から4月12日まで
バンコクの商業施設閉鎖で従業員の帰省ラッシュ、地方へ感染拡大の懸念
関連記事
新着記事