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2020年3月6日(金)から15日(日)まで開催された第15回大阪アジアン映画祭で、ナワポン・タムロンラタナリット監督によるタイ映画「ハッピー・オールド・イヤー(Happy Old Year)」が、最優秀作品賞(グランプリ)を獲得しました。
「ハッピー・オールド・イヤー」は、先にバンコクで授賞式が行われた第16回 コムチャドルック・アワードでは主演のオークべッブことチュティモン・チュンチャルーンスクインさんが最優秀主演女優賞を受賞。また同アワードでナワポン監督が最優秀映画監督を受賞。さらにインドのベンガル国際映画祭でも最優秀アジア映画賞を獲得しています。
第15回大阪アジアン映画祭で最優秀作品賞を獲得したナワポン監督の喜びの声が、この作品を制作したGDH559社の公式ツイッターにて以下のように伝えられています。翻訳はタイ式芸能ライターの白田麻子さん。
「私の映画が世界の違う片隅にいる人たちと話すことが出来て、とても嬉しいです。(寂しさも緩和されるし ハハハ)日本の観客のみなさん、この映画をありのままに愛してくれてありがとうございます。-監督 ナワポン」
最優秀作品賞の受賞に際し映画会社GDH559 を通じて出されたナワポン監督のコメント “私の映画が世界の違う片隅にいる人たちと話すことが出来て、とても嬉しいです。(寂しさも緩和されるし ハハハ)日本の観客のみなさん、この映画をありのままに愛してくれてありがとうございます。-監督 ナワポン” https://t.co/LuxBfaCh11
— 白田 麻子☆タイ式芸能ライター 🇹🇭 ฟ้า (@sirata_mako) March 15, 2020
コンペティション部門上映作品を対象に、審査委員会が最も優秀であると評価した作品に授与。副賞として賞金 50 万円を贈呈。
『ハッピー・オールド・イヤー』(Happy Old Year)タイ/監督:ナワポン・タムロンラタナリット (Nawapol
THAMRONGRATTANARIT)
<授賞理由>
現代的な独特のスタイルに定評のあるナワポン・タムロンラタナリットの才能がいかんなく発揮され、オリジナリティあふれる作品として見る者を魅了する。物を捨てるという文明社会に生きるすべての人間が抱えるカジュアルな問題にはじまり、それにとどまらずさまざまな問題に波及していき、深みに達する映画的な視線がすばらしい。
Happy Old Year ฮาวทูทิ้ง..ทิ้งอย่างไรไม่ให้เหลือเธอ
2019年|タイ|110分
[監督]
ナワポン・タムロンラタナリット
[出演]
チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
サニー・スワンメーターノン
サリカー・サートシンスパー
ティラワット・ゴーサワン
アパシリ・チャンタラッサミー
海外留学からタイに帰国したジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、自宅で洋服を制作しオンライン販売をしている兄のジェーと一緒にかつて父親が経営していた音楽教室兼自宅の断捨離をし、自分のオフィスにしようと試みる。しかし人から借りた物や写真の思い出が蘇り、片づけは進まない。そんな時、元カレのエム(サニー・スワンメーターノン)から借りたカメラを見つけ、処分を思いあぐねる。
劇中にはタイでもベストセラーとなった近藤麻理恵「人生がときめく片づけの魔法」のタイ語版や兄のジェーが片付け動画をみて「ときめく」シーンも出てくる。[白田麻子(タイ式芸能ライター)]
http://www.oaff.jp/2020/ja/program/c04.html
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