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タイにはマラリア感染のリスクはありますか?
2015年のデータですが、タイで発生したマラリアの患者数は約12万だったそうです。暑季から雨季にかけて患者数が増加したのだとか。
タイでは多くのマラリア患者が出ていますが、バンコク、チェンマイ、パタヤといった都市部や、サムイ島、プーケットといった主な観光地ではマラリアの感染リスクはありません。
しかし国境周辺地域や農村地域、森林地域では一年中マラリア感染のリスクがあるそうです。特に国境地帯での発生が多く,北部メーホンソン県,ターク県、南部ヤラー県、ナラティワート県、ソンクラー県で高い罹患率を記録しています。
以上の様に、普通にタイ旅行をするなら、マラリアの心配はなさそうです。
ちなみにマラリアとは、ハマダラカの雄に刺されることにより感染する急性熱性疾患です。
マラリア
・原虫をもった蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する病気です。
・世界中の熱帯・亜熱帯地域で流行しており、2018年11月に公表された統計によると、1年間に約2億2000万人が感染し、推計43万5,000人が死亡しています。日本でも60人前後が輸入感染症として届け出られています。
・1週間から4週間ほどの潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。
・マラリアには5種類(熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリア、サルマラリアPlasmodium knowlesi)があります。その中でも、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。
出典:厚生労働省検疫所「FORTH」
同じくハマダラカによって媒介されるデング熱は、バンコクでも感染リスクがあるため、タイでも度々ニュースになります。ちなみに、2013年には年間の患者数が15万になりました。
マラリアにしても、デング熱にしても、蚊に刺されないことで感染を防げますので、タイを訪れる方は虫よけスプレーを利用するなど、蚊に刺されないようにご注意ください。
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