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2018年にデビューしたサイアム☆ドリーム(Siam☆Dream)。日本のアイドル文化が広まりつつあるタイで、「日本のアイドルをタイで作りたい」というプロデューサーの思いから結成された、今注目の日本人とタイ人の混合グループです。
そんなサイアム☆ドリームに参加している日本人が、山下春香さんと南にこさん、2人はこれまで日本で所属していたグループを離れ、サイアム☆ドリームにかけるべく、タイでの生活をスタートさせたのです。
そんな2人にタイランドハイパーリンクスは新春特別インタビューとして、サイアム☆ドリームの結成秘話やサイアム☆ドリームへの思い、そしてタイ人メンバーの話や今後の目標など、色々お話を聞きました。
Siam☆Dream「サイアム☆ドリーム」
https://www.facebook.com/siamdream
https://twitter.com/siamdream_idol
--サイアム☆ドリームへの参加が決まった時はいかがでした?
山下春花:もともと何度もタイに来させていただいていたので、サイアム☆ドリームに参加することが決まって、より一層タイとの関わりが増えることが嬉しかったです。少しずつタイの方にも私のことを知っていただけてきていたので、もっともっとファンの方たちと仲良くできるなって。タイはアイドル文化がキテいるんで、その流れに乗って行けたらいいなと思いました。
南にこ:私は海外での活動経験があまりなかったんですけど、はるぴー(山下春花)とかから「タイはすごいよ!」っていうお話は聞いていたんです。サイアム☆ドリームのお誘いをいただいた時は、正直すごく迷ったんです。本当に海外で活動ができるんだろうかとか、「日本でやりたいことが制限されるけど大丈夫?」って言われたときに、どうなんだろうって。でも、はるぴーの海外の活動を見ていたこともあって、せっかくだし、チャンスだから、ちょっと人生賭けてみようかなって思いました。
--サイアム☆ドリームのお話は、いつくらいからあったんですか?
山下春花:いつだったろう?サイアム☆ドリームを作るっていうときに、すごくスピーディーに物事が動いていったんで、いつどうだったかというのを覚えていないんです(笑)。3月にバンコクでサイアムドルのライブに出演したときには、もうサイアム☆ドリームの撮影をしていました。タイ人メンバーのヒカリンがラブレターというグループで同じライブに出演していたんですけど、お互い知らないフリをして(笑)。
南にこ:ちょうど1年前くらいだったと思うんですけど、はるぴーも一緒に参加しているSEVEN4というグループのライブを、タイ人のプロデューサーさんが見に来ていたんです。
--山下春花さんとプロデューサーさんは元々面識はあったんですよね。
山下春花:はい。タイに何度も行っているんで、プロデューサーさんのことは以前から知っていました。
南にこ:はるぴーが「あの人はタイの人だよ」って言っていて、たまたまライブを見に来ている人なのかな?って思っていたんです(笑)。物販のときも並んでくれていてお話をしたんですけど、「タイ料理は好きですか?」って聞かれて、「タイ料理はあまりわからないんです」って(笑)。
--まさかその方にスカウトされるとは思っていないですよね(笑)
南にこ:あとで、実はその方がプロデューサーさんで、サイアム☆ドリームのメンバーを探しにタイから日本まで来たというのを聞いたんです。「タイでやりませんか」って言われて。
--不安とかなかったですか?
山下春花:、日本人とタイ人が一緒になって活動するというのは新しいじゃないですか。新しいことをすることは大好きなので、不安は全然なかったです。言葉の問題にしても、自分が頑張れば良いだけの話なんで。
南にこ:はるぴーの活動を見ていましたから、大きな不安というのはなかったです。言葉はわからなくても、以心伝心ということもあるし、タイ語が出来なくても、はるぴーは活躍できていてすごいって思っていましたし。タイ人メンバーのヒカリンとメリーもすごく優しかったので、安心して続けられます。今はこうやってタイに住んで、タイ語学校にも通っているし、タイ人メンバーと一緒にいることでタイ語で上手くなれると思うし。
--サイアム☆ドリームとして活動することで、以前所属していた日本のグループは解散、卒業という形になりましたが。
山下春花:SPRING CHUBITというグループはゼロから作り上げて思い入れもあったけど、今の状態だと続けられないと言うか、上が見えなくなってきたという部分もあったんです。そう感じる中で、タイに来させていただいていて、タイでのアイドルの盛り上がりを見ている時に、サイアム☆ドリームのお話をいただきました。せっかくのチャンスなんだから今掴むしかないと思って、卒業、結局は解散になったんですけど決断したんです。今の人生をタイに賭けるというくらいの勢いで頑張ろうと思いました。
南にこ:もともと私は、どうしてもアイドルになりたくてなった訳ではないんです。「やってみない?」って誘われて、軽い気持ちで初めたんです。なので、そこまでアイドルをやらなければいけないというのはなかったんです。でもAsteriskというグループに入ってから、私がリーダーなので、どうしてもメンバーを引っ張っていかなければいけない部分もあって、どんどんアイドルの世界に引き込まれて行きました。
--そんな中でサイアム☆ドリームに誘われたんですね。
南にこ:はい。卒業してメンバーと離れるのが寂しいと思うこともあったし、このままグループを続けて行きたいという気持ちもありました。でも、みんなの気持ちがAsteriskから逸れていったりというのもあったし、私のAsterisk以外の仕事が増えていって、みんなとの練習の時間も取れなくなって迷惑をかけることも多くなったので、卒業を決めました。海外でチャンスをいただけたので、私は私で頑張ってみようって。みんなはみんなの夢があるから日本で頑張ってねって。そうやって別れました。
--メンバーのみなさんは何か言っていましたか?サイアム☆ドリームに参加する時点で、「いなくなるな・・・」とは思っていたんでしょうか?
山下春花:いや、最初は私がいなくなるとは思っていなかったんじゃないかな?その時はSPRING CHUBITは「TOKYO IDOL FESTIVAL」への出演も決まったりしていたし、最初はサイアム☆ドリームの活動もあまり出来ていなかったんで、みんなもそこまで本格的になるとは思っていなかったのかな?って。私はタイに来ましたけど、元のメンバーは同じ会社に所属していて今もアイドル活動を続けているので、日本で頑張って、切磋琢磨じゃないけど、国は違っても仲間は仲間だし、それぞれ頑張っていきたいなって思います。
--なんで辞めるの?とは言われなかったですか?引き止められたりとか・・・。
山下春花:SPRING CHUBITは意外とさっぱりしていて、そこまではなかったですね(笑)。
南にこ:私がいなくなることは、みんな薄々感づいていました。私が(メンバーが知っている)声優のお仕事以外でもいない時があって、「もしかして、にこちゃん抜けるのかな?」みたいなのがメンバーの間で出てたんですよ。その後にサイアム☆ドリームの発表だったので、「あー」っていう感じで。直接は言ってこなかったけれども、「寂しいよ」って言っていたというのは、色んな所を通して聞いていて・・・。これも伝え聞いたんですけど「にこちゃんとかはるぴーは海外で頑張ってるから、私達も日本で頑張ろう」っていう風に思っていてくれてるみたいなので、これで良かったのかなって。
--11月からタイでの生活をはじめましたが、タイに来ようと決断したのはいつだったんですか?結成時から考えていたんですか?
山下春花:結成した時はずっとタイに住むことは考えてなくて、行ったり来たりなのかなって。卒業を発表したあとで、タイに来ることを決めました。タイ語が話せないと仕事も出来ないと思ったんです。
--お二人で話し合ったんですか?
南にこ:いや。はるぴーがタイに行くっていう話を聞いて、じゃ私もって。はるぴーが「タイはいいよ」って言ってくれたから、決断しました。
--山下春花さんはSPRING CHUBIT時代のインタビューで「タイに住みたい」と言っていましたが、、南にこさんはタイに来たことはなかったじゃないですか。
南にこ:実際タイに住むことはすごく不安ではあったんです。でも、はるぴーから「いいところだよ」とか「ご飯も不自由ないよ」とか「人も優しいよ」っていう話を聞いていたので、一緒に頑張ってみたいなって。
--実際タイで生活をはじめてみていかがですか?
山下春花:今の季節は最高過ぎます!。雨も降らなくて暑すぎないので!でも雨の降る季節になるのが怖いです(笑)。家の前は洪水とかなるのかなって不安ですね。まだ見たことはないんですけど、自動車のタイヤが埋まるくらいの洪水の写真を見せられたことがあって、これ本当に起きるのって?
南にこ:私の部屋、クーラーをつけっぱなしにしておくと、水漏れするんですよ(笑)。この前は夜中に寝よう思って真っ暗にしてたら、水漏れの凄い音がするんですよ、「バン、バン」って!。これホントにヤバイって思って。水滴にヤバイものが出てたらどうしようって(笑)。
--水滴に何かの薬品が混じっていて、毒だったりしたらヤバイですよね(笑)。
南にこ:幽霊が出てくるんだったら、布団をかぶって寝ちゃえばいいですけど、水滴にヤバイものが入ってたらって(笑)。それで電気をつけて見に行ったら、エアコンの下にキャリーケースがあって、そこに水滴が落ちて音が響いてたんですよ!水滴は嫌だけど、エアコン止めたら暑いし。
--どちらを選んだんですか?
南にこ:暑い方を選んで、エアコンは止めました(笑)。その他は困ったことはないですね。実際タイに住んでみて、やっぱりみんな優しいと言うか、ちょっと迷っているととすぐ助けてくれるんです。人柄がいいですよね。
--タイの人と会話する機会も増えているんですか?
山下春花:昨日ナイトマーケットに行ったんですけど、ご飯を食べている時に店員さんが話しかけてくれました。ちょっと話せるようになったから、注文がタイ語で出来たりとか、なんだか嬉しいですよね。
--そういえば街でファンの方に声をかけられたそうですね。
山下春花:そうなんですよ。ワンピースがすごく好きで、アジアンティークでやっていたイベントを見に行ったんです。その時のイベントのスタッフさんがジャパンエキスポのスタッフさんをやっていたらしくて、私のことを知っていてくれて、話かけてくれました。一人だったので、ルフィーと写真を撮るのも躊躇していたんですけど、「おいでおいで」って(笑)。あとは入り口で自撮りしてたら、3.4人のグループに「はるぴー!」って声をかけられたんです。日本では街で声をかけられるってなかったから、すごく嬉しかったですね。
南にこ:私もサイアムで買い物をしていたら、何度か声をかけられました。たまたま近くでイベントがあったみたいで、アイドルを好きな人だと思うんですけど、声をかけてくれて。「知っててくれてるんだー」って(笑)。
--いつも何を食べているんですか?
山下春花:最近サラダをメッチャ食べてるんですよ。スーパーで買って、ひたすら食べています。ダイエットしようと思って。
--ダイエットの必要なさそうですけど(笑)。
山下春花:いやいや(笑)。これまで実家だったので、お母さんのご飯をメッチャ食べてたんですよ。せっかく一人暮らしをする機会ができたのでダイエットしてます。アパートについてるジムに行って、水着を買ってプールで泳いで(笑)
--一人暮らしが初めてなんですか?
山下春花:初めてなんですよ。悲しいのが、洗濯が上手く行かなくて(悲)。もう3回位色落ちしてるんですよ!Tシャツを駄目にしちゃったり・・・。もうやだー、って(笑)。
--お母さんといえば南にこさんのお母さんもタイに遊びにきていましたね。
南にこ:はい、3泊して、アユタヤとか王宮とか回ったりして。あとはチャオプラヤー川でクルージングみたいな。私の住んでいるタイを、いろいろ見てもらいました!
--先程も少しお話がありましたが、タイ語学校に通っているんですね。
山下春花:はい。チケット制で、好きなときに授業を受けられるんですけど、1日5、6時間は受けるようにしています。聞いて覚える授業なんです。先生が二人いて、話しているのを聞いていくっていう。スピードラーニングみたいな。
--そういえば、タイ人メンバーのヒカリンとメリーは日本語が上手ですよね?
山下春花:そうなんです。4人の時は日本語でコミュニケーションを取ってたんですよ。頼りにしっぱなしでした(笑)。でも新メンバーの3人は日本語がわからないので、逆にタイ語を覚えるチャンスていうか、本当にタイ語頑張ろう!って思いました、
--そうそう、オーディションで7人体制になったんですね。7人に増えると聞いて、どう思いましたか?
山下春花:とにかく人数が増えるのでパワーアップして、迫力も上がって、良いことしかないな、って思いました。あと4人だとフォーメーションだとかって、あんまり変えられないんです。7人だといろんなフォーメーションが出来るので、いろんなパフォーマンスが出来ますよね。私は奇数が好きで、センターがあって、綺麗に色々出来るので凄く楽しみですね。
--なんで増えるの?とは思いませんでした?もう増えるの?って(笑)。
山下春花:いやー、それは思いませんでしたね。私的にはこれからタイでどんどん活動していく中で、今このタイミングで新メンバーが入ったら、パワーアップで一緒に上がって行けるみたいな感じで。良いことしか考えられなかったですね。
南にこ:新しく入った3人は各々でインスタグラムとかで活動していたので、各々のファンだった人が、サイアム☆ドリーム自体を好きになってくれたらいいですよね。はるぴーが言っているみたいにフォーメーションも綺麗だし、ステージの迫力も違うと思うんですよ。特に大きなステージに立った時に、4人だとスカスカに見えちゃったりするんですよ。でも7人だと決まるというか・・・。パワーアップするのが楽しみです。それと色も増えるので、サイリウムとか綺麗になるなって。
山下春花:今はレッスン最中なので、とにかく一杯練習して、1月の「ジャパンエキスポ」でのお披露目では、最高のパフォーマンスをしたいと思います。通りすがりの人に、「おっ!!」って見てもらえるような。
--2019年はどんな1年にしたいですか。
山下春花:2月9日にバンコクでソロのワンマンライブをさせていただくんですよ。これを大成功させたいのと、サイアム☆ドリームでもワンマンライブもやりたいし、大きなステージでパフォーマンスをしたいし、色々メディアにも出たいので、そのために早くタイ語を習得したいと思います。3月には日本でライブもあります!
南にこ:一番の目標としてはタイ語の習得です。タイ語を話せればもっとファンの方たちとコミュニケーションを取れるようになるのはもちろん、メディアに出てアピールもできますから。普段アイドルのライブを見に来る人たち以外も巻き込んで、活動を広げて行きたいですね。 日本でも知名度を上げたいし、日本の方がタイに来るきっかけになっても面白いなって思います!
--ありがとうございました。
(インタビュアー 梅本昌男)
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