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子どもの頃…俺はリフティングが出来なかったし、左足でボールをインサイドですら蹴れなかった。でもね、俺めちゃくちゃ足が早かったから何とかなっちゃってたんだよね。出来ないことに取り組むより思いっ切りプレーするのが好きだったのかなぁ。あぁ、オーバーヘッドキックは練習してたっけ。
自宅の裏に住むお兄ちゃんがリフティングを凄く練習しててね。俺も”あんな風に(リフティングが)上手くなりたいなぁ”と思い、いざトライするんだけど上手くいかないから直ぐ違う練習を始めちゃう。ボールを蹴ることは好きだったんだよね。心のどこかに”リフティングや左足を練習しなきゃ”とは思うんだけど、スポーツ万能だった俺は”(運動に関して)下手だなぁ”と思われるのが嫌だったので、兎に角スピードや身体能力を活かすプレーに固執した。母親に「お兄ちゃんは十分上手いのにリフティングの練習しているよ。やらなくて良いの!?」なんて言われると、「うるせぇなぁ…」と、イラッとしていた。
我が娘である。ダンスが好きで幼稚園児の時に自分から「チアダンスがしたい」と習い始めた。小学生になってもずっと続けてたから、ダンスの評価は高かったんだけど、身体が硬い。チア特有の技が綺麗に決まらないんだよね。小学2・3年生の時に、候補にはあがるんだけど選抜チームへは入れない日々。ママに「柔軟やりなさいっ!!倒立頑張りなさいっ!!」と言われても、心此処にあらず状態。あぁ、俺の子供時代にそっくりに感じたね。
“HIP HOPとチアダンスは同じダンスじゃん。サッカーでFWからDFへポジションを変えただけのことだよ”…「好きで始めたことに一生懸命打ち込んで結果を出して欲しい。」と主張したママの気持ちは解かるんだけど、出来ないもんは出来ないんだから、自分(の個性)を活かせる道へ形を変えて新たに挑戦することは逃げではないと思う。チアダンスを辞め、HIP HOPを始めた娘は何かから取り放たれた様に踊り、そして家でも練習を続けている。その姿が何よりも楽しそうで、自分の娘なのに格好良く見える。
昨年末にイベントでダンスバトルが行われた。そこで楽しそうに踊る娘は頂点へと上り詰めた(ちなみに息子は4位入賞)。*俺に似て(!?)引込み思案のため、なかなか踊り出さないもどかしさが逆に笑えたんだけどね
息子は、ブレイクダンスなどのBボーイが格好良く映っている様だ…実は俺も。親子でチェケラッテョしちゃおうかなっ(苦笑)。
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