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タイの屋台や食堂の定番中の定番メニューと言えば、米粉麺のタイヌードルですよね。スープの種類も色々あって、お好みで麺の太さも選べるアレです。最近ではホテルの朝食ブッフェでも、屋台スタイルで提供するところがあるほど一般的で人気のメニューです。
ところで皆さんはこの米粉麺のことを何と呼びますか?「クイティオ」「クエッティオ」「クワイティアオ」・・・。タイ文字では「ก๋วยเตี๋ยว」と書くのですが、これを日本語で表記するのは中々難しいのです。なので、媒体や個人ごとにバラバラの表記になってしまうんですね。
では、日本でこの米粉麺の事をなんと呼ぶのが一般的かというと「フォー」なんです。そう、「フォー」とはベトナムヌードルの「フォー(phở)」のこと。
まずは過去の本サイトのこちらの記事をご覧ください。
2015年のデニーズのエスニックフェア。「エスニック料理の定番トムヤムクンにフォーを加え、デニーズ流にアレンジしました。」とあるとおり、トムヤムクンに米粉麺を加えたもので完全にタイ料理なのですが、米粉麺の事をベトナム語の「フォー」と言っています。
続いてこちらの記事。
2017年9月発売の商品。タイ料理をテーマに4種類の本格スープを詰め合わせたものですが、その商品名が「選べるスープ&フォー 茶のアジアンスープ」。タイ料理のスープなのに、ベトナムの「フォー」が入ってしまっています。
ではもうひとつ。
エースコックは「トムヤムフォー」!また、米粉麺=「フォー」ということで、4月4日を「フォーの日」として記念日申請し正式に認定されたそうです。
確かに日本で商品化する場合、なんと呼んで(読んで)よいのかよくわからないタイ語の「ก๋วยเตี๋ยว」よりも、短くて覚えやすいベトナム語の「フォー(phở)」の方が良いのに間違いないですから・・・。
タイには度々日本人の芸能人がイベントに出演しますが、「タイで何を食べたいですか?」という質問に「フォーが食べたい!」というのは度々聞きます。また日本からきたタイが好きなはずの友人が「フォーが食べたい!」といった時、日本では米粉麺を「フォー」と呼ぶのが一般化してしまったんだと感じたのです。タイ派の我々からしたら、ちょっと寂しいですね。
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