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こんにちは、カオサン通りにございます旅行代理店「Sawasdee Angkor Tour」の日本人セクションを担当させて頂いております丸山と申します。
この度、ご縁がありタイランドハイパーリンクスさんに私の書いた文章を掲載して頂く運びとなりました。
日本人・欧米人問わず多くのバックパッカーが集まる、ここカオサン通りの旅行代理店ならではの、ガイドブックでは中々紹介しない(しても意味が無い?)よもやま話を中心に、カオサン通り、またバックパック旅行の魅力を伝えられればと思っております。
現役バックパッカーの方はもちろんの事、バンコクに日本企業の駐在員としてご滞在中の、普段はカオサン通りにはお越し頂けなさそうな駐在員ご家族の方や、普段は大手旅行会社のツアーなどをご利用なさって「バックパック旅行には興味があるけど、今一歩が踏み出せない!」とお考えの方など、このコラムをお読み頂き、少しでもカオサン通りやバックパック旅行に興味を持つ人が増えて頂ければ幸いです。
さてカオサン通りといえば、王宮広場(サナームルアン)から徒歩15分ほどの場所に位置しております。 先月13日のプミポン国王陛下の崩御以来、王宮広場では連日参拝者で賑わい、特に週末は大規模な追悼イベントが毎週のように行われ、大変混雑しております。
私も、子供達を連れて行ってきました。
現在、バンコク都内の至る所で、黒色のTシャツやゴム製のブレスレットなど、様々な国王陛下の追悼グッズが販売されておりますが、王宮広場周辺や広場内部では(当然と言えば当然ですが)一段と多くの追悼グッズ屋さんが軒を連ねております。
また、おそらく「参拝に来てくれてありがとう」という意味合いが込められているのでしょう、無料でお食事が戴けるスペースが多くあります。
お食事だけではなく、ペットボトルのお水やお菓子、変わったところだとヤードム(タイ人の方が鼻に突っ込んでいる、リップクリームみたいな形のアレ)なども無料で配布されております。
さらに、カオサン近くの船着場から王宮広場までは歩いて30分程かかりますが、船着場から王宮広場まで無料のバイクタクシーもあります。
さらにさらに、「参拝をするのにピシッと整髪したい」という人の為でしょうか、無料の散髪屋さんまであります。
驚くのが、これらのようなボランティア活動の動きが行政や企業の主導ではなく、国王陛下の崩御直後から、一般人の方の動きから急速に広まっていったと言う事です。 今ではお役所関係や企業が出しているブースも増えてきましたが、最初の最初は本当に一般の方のご厚意から始まったと、少なくとも王宮広場に近いここカオサン通りに毎日出勤している私は、そう感じております。
崩御されてなお、国民に多大なる影響力を与え続けるプミポン前国王、そして70年の長きに渡りタイ国の父として君臨し続けたプミポン前国王を敬愛して止まないタイ国民のこのような行動に、他国民でありながら感動を隠すことが出来ません。
一般国民の服喪期間は今月の13日まで、14日からは礼節をもって行動することを求められてはいるものの、一応通常通りの生活に戻ると言われております。
日本のタイ研究の学者曰く「まさに未知の領域」と言われたプミポン前国王亡き後のタイ王国ですが、今回の様なタイ国民の一致団結を見るにつけ、今後もタイ王国が旅行者にもやさしい「微笑みの国」であると信じて止みません。
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