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東京・代々木公園がタイ色に染まる「タイ・フェスティバル」。2016年も大盛況で終了しました!
開会式はタイの外務大臣他、多くのVIPが顔を揃えましたが、なんといってもその華やかさで目を引いたのは開会式オープニングを飾ったチェロ1台、バイオリン2台で構成されたタウィーウェート(ペー)さん、ウタイシー(パーン)さん、ピントゥソン(プイ)さんという兄妹3人組ユニット「Vie Trio(ヴィ・トリオ)」!その後のステージでもタイのパーカッション集団TIGER CLUBとのコラボレーションで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
覚えている方もいるかもしれませんが、タイランドハイパーリンクスでは2年前の「タイ・フェスティバル」でインタビューをさせていただいています。
あれ?末っ子のピントゥソン(プイ)さん、ちょっと痩せたのでは?2年を経てますます魅力的になった3人。相変わらず仲が良くて、とても明るい兄妹でした!あれからどんな活躍をしてきたのか、この2年でどんなことがあったのか・・・色々聞いてきましたよ!(2016年5月14日 メインステージ裏にてインタビュー)
VieTrio(ヴィ・トリオ)
バイオリン2台とチェロ1台で編成されたクラシカル・クロスオーバーと呼ぶ演奏スタイルのバンド。3人は兄妹で、ウィーウェート(ぺー)はプロデューサー兼バイオリン、カンヤパット(パーン)はチェロ、アリヤー(プイ)はバイオリンをそれぞれ演奏している。3人は幼い頃からクラシック音楽に親しみ、共にカラヤニ王女奨学金で音楽を学んだ。これまでに3枚のアルバムを出し、タイの音楽 業界に新風を巻き起こした。また、3人は VieMus というクラシック音楽の学校を開校している他、 国内外のコンサートやイベントで演奏活動を続けている。パーンは「ツーシー・タイホウ」や 「ラック・トゥー・サムー」など多くのミュージカルに出演し、歌手としての実力も発揮している。 第15回タイ・フェスティバルに続き2回目の出演。
--2年前にもインタビューさせていただきましたが覚えていますか?
ペー:覚えていますよー。(インタビュアーさんは)きれいになりましたねー!
--さすがうまいですねー(笑)前回の「タイ・フェスティバル」に出てから2年がたちますが何か変わりましたか?
プイ:「タイ・フェスティバル」で演奏した後、たくさん日本人に知ってもらえるようになりました。InstagramがもFacebookもフォロワーも増えましたよ!私たちを覚えてくれて本当にうれしかった。
ペー:そうですね・・・2年前の「タイ・フェスティバル」での演奏から随分色々変わりましたよ。最近では国内・国外本当に色々な場所で演奏しています。そうそう!新しい学校※もできましたよ。トンローのソイ9にあります。あの辺りは日本人が沢山住んでいるので、日本人の生徒さんに来てほしいですね。
※ 以前より「Viemus Music School」というクラシック音楽学校をラチャダーピセーク通りのエスプラナードで運営しています。
パーン:日本との交流の仕事もありました。タイの子供たちと日本の子供たちとのミュージックキャンプ(音楽の交流会)をやって、日本に来て演奏の上手な子供たちと演奏したりしました。
--今回の「タイ・フェスティバル」ではパーカッション集団のTIGER CLUBとのコラボを見せてくれましたね。クラッシックと違うジャンルとのコラボはよくやっていることなんですか?
パーン:色々なジャンルの人とコラボしますよ。DJやヒップホップ、エレクトロニック、ジャズ・・・
ペー:楽器はクラッシックだけど、僕たちの音楽には柔軟性があるので、どんなジャンルの音楽の人ともコラボできます。本当は今回、日本の和太鼓と共演したかったんですけど、代々木公園のステージでは太鼓の演奏はNGなんですよ(笑)。
--そういえば楽屋にこれはダメ、あれはダメと色々書いてありますよね。あれがなければもっとバラエティに富んだ演奏もできるでしょうにー!
ぺー:そうなんですよ!TIGER CLUBは日本の和太鼓も得意なんですけど。まあ、そこで色々考えて、タイのドラムと共演することにしました。それから、僕達の音楽には言葉の壁もありません。だからDJとのコラボも大丈夫です。そうそう。色々なことと交われるから、パーンは日本語の歌もうまくなりましたよ。
--えっ?もしかしてさっきステージから聴こえた歌声はパーンさんですか?
パーン:はい。「ハナミズキ」歌っていたのは私です。
--すごく上手でしたよ。日本人かと思っていました。
パーン:わあー!うれしい。私はミュージカルもやっているんです。
--そうですよね!パーンさんはミュージカル女優もやっていますよね!1年に何公演あるんですか?
パーン:1年に20回くらいですね。
--演奏の公演もありますよね?それでミュージカルも?大変!
プイ:それに姉は音楽の先生までやっていますからね。
--この前来た時には、日本でめちゃくちゃ食べて、めちゃくちゃ買い物したって言っていましたよね。今回も?
プイ:(爆笑)ものすごくたくさん食べました!
--でもプイさん2年前より細くなりましたよね?
プイ:ほんと?うれしい!でも日本でたくさん食べたから、太ったかな(笑)。
パーン:プイはスリムになったのよ!
ペー:・・僕は太りました。
一同爆笑
ペー:日本は何を食べても美味しいので、食欲が止まらないし、止められない!
--でも2年前とそんなに変わってないですよ(笑)
ペー:ダメです。日本はご飯がおいしいから。日本に来ると本当にヤバいです。
パーン:あ、2年で変わった事と言えば、私は去年結婚しました。
--えー?それ凄い変化じゃないですか?おめでとうございます!あ、旦那様、あそこにいる方ですか?げっ!凄くかっこいいじゃないですか!
パーン:日本人がみんな彼と写真を撮りたがりますよ。
--お兄さんとしては、かっこいい旦那だから、ちょっとジェラシーを感じませんか?
プイ:おーい!(兄を冷やかす)
ペー:いえいえ、安心しました!
--じゃ、次はプイさんの番ですね。
プイ:私はまだまだです。
--ペーさん、今度は妹さんを心配しないと!
ペー:いや、どちらかというと、妹たちが僕を心配しています。
--ってことは、ペーさんは?
ペー:まだ独身です。
プイ&パーン:独身!独身!ヒュー(笑)!
--じゃあ、ここでペーさんの好みのタイプを聞いておきましょうか?
プイ:日本人は?
ペー:タイ人と日本人のハーフがいいです!
一同爆笑
--随分範囲が狭いじゃないですか!
ペー:冗談です(笑)。でも日本人の女性はかわいいし、礼儀正しいし、良いなあ!日本人の女の子もモリモリ食べるんでしょ?あ?これも冗談です(笑)。
--ずっと横でお兄さんをからかっていますけど、肝心のプイさんはどんな男性が好きですか?
プイ:えー(照)!?…ちょっとおでぶちゃんがいいです。
--え?お兄さんくらいの?
一同爆笑
--あ、冗談です!冗談です!
プイ:もうちょっと太っている人が良いなー。
--相撲の力士くらいですか?
プイ:いや、それは太り過ぎ(笑)。
バンコクのメジャーな場所ばかりではなく、路地の先にある素敵な場所を探してほしい!
--3人とも色々な国で演奏したり、他の国に住んでいたりという経験もあって、国際的な人だと思いますけど、逆に様々な国の人と交流している人から見て、他の国の人に絶対行ってほしい本当に素晴らしいと思うタイの場所ってどこですか?
パーン:サムイですね。料理がおいしいし、ホテルも素敵な所がたくさんあります。海もとてもきれいですよ。それにサムイはまだまだ静かで、そんなに都会化されていないです。タイのそういう一面を見てほしいですね。あ、でも、この間行ったら日本人がいっぱいいました(笑)。
プイ:私はチェンライです。日本人にも他の国の人にも勧めたいですね。山間部なのでとても涼しいですよ。料理はとても辛いけど、美味しい!お寺も自然も本当にきれいで、行ってほしいです。
ペー:海や山も良いけど、僕はあえてバンコク。
--おお!
ペー:日本人はバンコクに沢山旅行に来ているけど、もっとバンコクの違う面を見てほしいな。ワットプラケオやサイアムとか、そういうメジャーな所ではなく。
--もっと知られていないバンコクの穴場があるんですか?
ペー:はい。タイ人の間では最近はマイナーだけどカッコいい場所に行く方が、おしゃれなんですよ。そういう場所も知られるようになってきています。東京もそうですよね?新宿や渋谷だけじゃなくて、青山、代官山、みたいな感じで。
--確かに新宿詳しい、っていうより青山詳しい、って言う方がかっこいいです。
ペー:そう。それと同じ。僕は日本に遊びに来ると、小さい路地にある隠れ家的なカフェやレストランを探すのが好きなんですよ。そんな感じで日本人にもバンコクを散策してほしいかな。バンコクでも小さなソイの先に素敵なカフェやレストランが増えて、見つけるのが楽しいですよ。
--バンコクのおしゃれな人にここよく行くよ、っていうと「おっ?かっこいいじゃん!」って言ってもらえるような場所はどのあたりにあるんですか?
ペー:チャオプラヤー川の方にはかなり多いですね。トンローにも沢山あります。大きなショッピングコンプレックスやお寺以外の所を、歩いてどんどん開発してほしいですね。最近のバンコクは狭い路地を歩いても安全になりましたよ。
--最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします。
パーン:日本の皆さんには感謝しています。私達のパフォーマンスを見てくれて嬉しいです。今回、そんな皆さんのために「ハナミズキ」を歌いました。
ペー:熊本地震の被災者の方に届けたくて、被災地を応援する「花は咲く」も演奏しました。今後も日本とタイは助け合える関係であればいいと思います。
[インタビュアー 吉田彩緒莉]
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