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タイは主な産業が農業で私の住む村も辺り一面が田んぼだらけです。
稲の穂る時期になると周りは稲穂の香りに包まれ、日本の田舎の祖母の家の懐かしい香りを感じ感じることができます。
タイではお米の収穫時期を少し過ぎると次の田植えのために収穫後の藁や雑草などを燃やして次の準備をする習慣があるんです。
車を運転していても至る所で田んぼを燃やしている光景がみられます。
それが結構な規模で燃やしてるので、火事にならないかといつもヒヤヒヤするぐらい。
田んぼと言ったって中には休憩用にと建ててある、木の小さな小屋や木でできた電柱、普通に木だって生えてます。
そんなのもお構いなしに火が燃えていきます。
たまに火を見守る人だって見当たらない時があって、その光景には未だに慣れずにいます。
そんな光景を日常的に見ていた矢先、ついに我が家の裏手まで野焼きの火が回ってきているという事態にあってしまいました。
この光景が広範囲で、横一列にずらりと家に向かって迫ってきていました。
この火は誰がつけたのかも不明で、慌てて近隣の人たちとでバケツリレー。
きっと日本だったら消防車も何台も駆けつけて消化作業にあたってくれるだろう規模なんでしょうけど、ここはタイ。
良くも悪くものんびりしていて、消防車も来てくれたはいいものの1台こっきり。
消化作業ももっと頑張って‼︎と言ってしまいたいくらいマイペース。
結局は消防車で軽く水を掛けて、あとは自然鎮火に任せる感じで帰って行ってしまいました・・・。
恐るべしタイの消防団。
結局この後も燃え続け、深夜を回っても辺りは炭の臭いで包まれていました。
朝になり幸い自然鎮火したようで我が家にも火の手が回ってくることはなかったんですが、家の周りの燃え尽くされた広範囲の田んぼを見て愕然としました。
後になって聞くと、やっぱり野焼きから火事になる事は日常茶飯事だそうです。
それでもなお燃えやすい物が近くにあったりしても関係なしに続けられている野焼き。
野焼きを辞めてほしいとは言わないけれど、もっと防火対策をしっかりしてほしいと思う、ちょっと冷や汗ものの事件でした。
(記事・写真 mii)
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