THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

第268回 Bangkokでの熱い戦い「第4回 Thai Japan Cup」

2015年12月9日 配信

itotaku268

“俺、だい~ぶキレなくなったなぁ”と思う。

とある休日、家内とショッピングに出掛け某デパートにて鞄を購入。”箱に入れてラッピングをして欲しい”とお願いをすると「他のフロアーになります」とのこと。そちらに移動したが、指定されたカウンターは閉まっていた。そこで近くのカウンターにて”ラッピングを…”とお願いをするとまた別カウンターへ行く様に案内され、そちらでも「ここでは無い」という返答。更に「ここで買ったのか!?」や「このレシートは本物か!?」とか言って来たので、さすがに”イラッ”とするわけで。でもキレずに(舌打ちはしたかなぁ)購入したお店へ戻り、”訳解らないからあんたが(ラッピングの)手配してや”と。

お陰さまでRegista商品が大分Bangkokでも認知されてきているようで、月ごとに新しいデザインや色を変えて新作を作製出来る様になってきている。ちょっとイベントが入り、日にちが無い中で”急で申し訳ないんだけど…”と工場に新たな急ぎのオーダーをお願いした。そこで「何日に納品出来るよ」とのことだったので、「んじゃあ正午に取りに来るから」と商談成立。後日引取りに行くと「うわ、もう取りに来たのか…後1時間待ってくれ」との返答。”まだやってねぇな”と勘繰りながら、1時間後に取りに行くも椅子に座らされ、結局そこで40分程説明も無いまま待たされた。”イラッ”としたけど、キレずに「時間無いんだから頼むよ」と…まぁ急なオーダーをした自分も悪いのかなってね。

11月29日(日)、我がCreer fcが主催するThai Japan Cupが行われた。トンローのArena10で行われる大会で、選手達の思い入れが強い大会の1つ。特に自分が担当する6年生は春に本帰国をする選手が多く、1つ1つの大会が”この仲間で戦える最後の大会”と感じいる様なのである。だから俺も一緒になって熱く戦うし、特には声を張り上げ指示したりする。全ては勝利のために、そしてチームのために…。

6月に行われた前回大会は予選ラウンドを全敗で終えたのであるが、そこから彼らは格段に成長を遂げていた。試合や練習そしてサッカーノートに書き込んでくる内容の変化を凄く感じていたので、”ひょっとしたらひょっとするかも”なんて期待を持って臨んでいた。実際予選ラウンドを危なげなく2連勝と幸先の良いスタートを切ったのであるが…。

予選ラウンドは5チーム総当たりで2位までが準決勝へ進出、3戦目はタイの強豪チーム。ここで勝れば予選突破という試合であった。試合開始からシュートの雨を降らすも1点が遠く、逆にカウンターから先制点を奪われるという苦しい展開。事件はそこで起こった…失点直後のキックオフでCreerの選手が技ありのミドルシュートを放つ。ボールはゴールバーを直撃して完全にゴールへ入ったもののレフリーが笛を吹かない。Creerの選手は喜び、相手選手は悔しがる素振りを見せたにも関わらず「プレーオン」とレフリーは発しプレーを続けるように促した。俺は試合そっちのけでレフリーに抗議をするも、選手達には”ゴールへ向かい続けろ”と指示。結局スコアは0-1のまま終了した。試合後にレフリーの元へ向かい、「完全にインゴールしてたじゃないか、ちゃんと説明しろよ」と詰め寄った。もしかしてアルバイトなのかもしれない、でも選手達にとっては本当に大事な大会なので、ここで抗議をしても判定は覆らないのは解っているけど引き下がっちゃ駄目だと感じたんだよね。「落ち着いてくれ」と一点張りの審判に「ふざけんな、納得するように説明しろ」と続けた俺にレフリーは、「1人で何試合も裁いているんだから、見切れないシーンもある」と訳が分からないことを口にしたので「誤審を認めるんだな、適当にレフリーしてんじゃねぇよ」とキレてしまった。

選手達は気持ちを直ぐに切替てくれ、次戦で予選突破に向け奮闘するも惜敗し予選敗退が決定。結果的に「あの試合で勝点1を取れていたら」という形で大会を去ることになってしまった。まぁ勝ち切れなかったという事が、俺たちの力がまだまだ足りなかったのかとも感じるのであるが…。

世間の目では「”いとたく”のあの態度は無いんじゃない!?」と映るかもしれない。でも俺はどんな小さな大会でも”熱く”戦い続けないと成長は無いと思っている。だから100%の気持ちで選手達と戦うし、理不尽なことに対しては猛抗議する。各選手達がタイに居る間は共に喜怒哀楽をしたいし、その場での感情を共有したいからね。6年生の選手達はこれでThai Japan Cupからは卒業となるのであるが、サッカー人生はまだまだ続くわけで…”悔しさ”はしっかりと受止め、でも次へと進んで貰えたらと思う。

itotaku268-1

伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand
スポンサーリンク
スポンサーリンク