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第24回 審判からのレッドカードより怖いもの

2012年7月3日 配信

2012年7月3日 掲載

「夢追人」のタイサッカー珍道中

 6月24日に行われたタイプレミアリーグ”ブリラム・ユナイテッド対チョンブリFC”の試合で、日本人審判団が笛を吹いた事で話題となりました。しかもその試合でのレフリングが非常に良かったと大好評。象徴的だったのは、普段タイならPK(ペナルティーキック)を取られるような場面でも、冷静に判断して倒れたFW(フォワード)の選手に対して、わざと倒れて審判を欺こうとしたシュミレーションという反則でイエローカードを提示した場面。今後行われるタイでのビックマッチには引き続き日本人審判団が笛を吹きに来るそうです。

 僕はレッドカードで退場になった事が1度だけあります。それはタイでの試合だったのですが、味方のGK(ゴールキーパー)がハイボールをキャッチした時に足が相手FWに跳び蹴りみたいな形で接触してしまいまして…故意では無かったと思うのですが。それに対して相手FWがキレて殴りかかったんですね。近くで見ていた僕はとっさに”2人を引き離さなきゃ”と相手FWに飛び掛かった時にラリアットしてしまいました。まぁ僕は故意的だったんですけどね。

 そしたら今度はその相手FWが僕に殴りかかって来まして、パンチは当たらなかったんですけど”とりあえず倒れておこう”と思って横になっていました。騒ぎがもうそろそろ収まったかなぁという頃に顔を上げてみると…何と僕にレッドカードが提示されているじゃありませんかっ!!

 そこからは納得がいかなくて審判に日本語で汚い言葉を罵り放題したんですけど、まあ判定は覆りませんよね。僕は頭にカアッと血が昇っていたし、気持ちが収まらなかったので、相手ベンチまで行って共に退場した相手FWを再度挑発したり、相手サポーターを煽ったりと今思えば恥ずかしい事をやってしまいました。

 と、そこへタイ語に交じって観客席から「たっくん、ちょっと落ち着いてっ!!」と激しく僕を叱る家内の声が…。「何してんのよ、冷静になりなよっ!!こども達も見てるんだからね」と怒られてシュンとしてしまいました。

 タイ人サポーターは熱い人達が多いので、みんな退場していく僕に対して沢山の拍手をしてくれていたのですが、家内の方は見れませんでした。審判のレッドカードより怖いもの、それは…ここでは恐ろしくて書けません。


伊藤琢矢(いとたく)

アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
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