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2013年12月5日、バンコク市内インペリアルクイーンズパークホテルにて『三枝改メ 六代 桂文枝襲名公演 in バンコク』が開催されました。
六代目襲名の口上は、桂きん枝さんの司会の下、月亭八方さん、宮川大助・花子さんらも檀上に連なって行われました。現在、日本国内と世界各国を飛び回って襲名公演を行っている文枝さんですが、この日のバンコク公演が何と100回目に当たるそうです。
文枝さんは「その上、今日はタイ国王様の誕生日ということで目出度いことが重なりました。去年7月から来年3月までの長い期間に及ぶ襲名公演ですが、やっとラストが見えてきましたね」と感慨深げに語っていました。
襲名披露に続いて、文枝さんは『宿題』を演じました。250もお題があるというお得意の創作落語の一つで、子供から塾の宿題を教えてくれと言われ悩む父親の姿を描いた作品。駐在の日本人ファミリーがバンコクには多いと聞き選んだそうです。しかし、「寒い日本から、いきなり熱い国に来て、かと思えばホテルはエアコンが効き過ぎで」風邪を引いてしまい、文枝さんの喉の調子は良くありません。「人生で初めて舞台上で水を飲んだ」と言うくらいの具合の悪さ。
そんな状況の中、風邪の咳や苦しい様子も、宿題のせいで悪夢まで見る!という父親像にかぶらせてしまう名人芸を見せ、観客の大きな笑いを呼んでいました。
月亭八方さん、宮川大助・花子さんたちも会場を沸かせ、素晴らしい襲名公演になりました。
文・写真:梅本昌男
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