タイ南部治安情勢の悪化について(2009.06.10)
1.現在、タイ南部4県(ナラティワート県、パッタニー県、ヤラー県及びソンクラー県)では、繁華街、市場等を含む様々なエリアにおいて、当局と反政府過激派との間の衝突や、当局及び民間人に対する襲撃事件、学校等に対する放火事件、車両やバイク等を利用した爆弾事件、鉄道等の公共交通機関に対する破壊工作等が連日頻繁に発生するなど治安の悪化が日常化しています。
2.最近では6月7日、外国人の被害はありませんでしたが、ナラティワート県インゴー郡の薬局前で大規模な爆弾事件が発生し、2名が死亡、19名が負傷する大規模被害が発生している他、8日には同県ジョアイローン郡内でも、モスク内で礼拝中であったイスラム教徒に向け銃が乱射される事件が発生し、11名が死亡、12名が重傷を負う事件も発生しています。
これらの爆弾事件や公共交通機関を狙った破壊工作等においては、日本人を含む外国人も被害に遭う可能性があります。2007年5月にはヤラー県ヤラー市の殺人事件現場で時限爆弾が爆発し、オーストラリア人カメラマンが負傷したり、2006年9月にソンクラー県ハジャイ市の中心部6か所で爆弾爆発事件が発生し、カナダ人が死亡するなど、外国人が事件に巻き込まれるケースが散発しており、非常に危険な状況です。
3.これらの連続する事件に対し、現在、警察・軍当局は厳重な警戒態勢を敷いて、徹底した取締りを行っていますが、現状では依然、事態が鎮静化する兆しはありません。なお、これら地域には依然、部分的に戒厳令及び夜間外出禁止令が発令されております。
4.このような状況を踏まえ、この地域に渡航・滞在を予定される方は、時期の如何にかかわらず、渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討し、不要不急の渡航は延期されることをおすすめします。
なお、タイについては危険情報が発出されていますのでそちらも御参照ください。
また、爆発事件に関しては、
2007年7月6日付け広域情報「爆弾テロに関する注意事項」、
パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」及び
同「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html)
も併せて御参照ください。
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人保護)
FAX :(66-2)207-8511
○在チェンマイ日本国総領事館
住所:Suite 104-107, Airport Business Park, 90 Mahidol Road,
T. Haiya, A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand
電話: (66-53) 203367
FAX : (66-53) 203373